福島孝徳先生より依頼されたNF2に付随する多発脳腫瘍の18歳の女性患者さんの右円蓋部髄膜腫を手術しました。徐々に増大し、脳浮腫に伴う頭痛が強くなっていましたが、受験を終え大学進学が決まったので手術の運びになりました。通常のこの大きさの円蓋部髄膜腫は比較的手術が容易ですが、通常と異なり脳実質と驚くほど癒着し手術は容易ではありませんでした。特にシルビウス静脈との癒着は一旦、腫瘍を一部静脈側に残して切除し、その後追加切除しないといけないほどでした。術後後遺症なく退院されほっとしました。
術後写真では脳との癒着の跡を垣間見ることができます。