聴神経腫瘍の手術:早期に聴力低下をきたした18mm Koos type2、術後顔面神経麻痺なし

川尻先生に短時間で外側後頭下開頭してもらいました。今回はKoos2で最初から7番が見えており温存は容易に見えましたが、実際はFIESTAで見えていたように、腫瘍に押されてくの字型に強く屈曲していました。小さいのに聴力がほぼ消失していましたので下前庭神経由来のATと思われます。上前庭と蝸牛の間をVカットし腫瘍をピースごとに摘出して減圧すると奥にPsudommbraneがあり、吻側に圧排された7番そのものも確認できました。根元が捻じ曲がっていることもあり7番がある程度損傷されていることを鑑み、7番周囲に腫瘍をあえて少し残しました。8番は根元で切断し聴力が消失しても耳鳴りが残らないように留意しました。術後顔面麻痺は全くなく、根元で切断したのが幸いしたかは不明ですが、耳鳴りもほぼ消失しました。

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