2025年7月 硬膜動静脈瘻を合併した難治性の非典型髄膜腫(再発)に対し開頭治療を行いました。

外来で長期フォローアップを行なっていた左前頭葉髄膜腫に対して手術を一度行い、大きな後遺症なく退院されましたが、組織型が非典型髄膜腫で早期に再発、再増大をきたしました。同時に上矢状静脈洞に硬膜動静脈瘻を生じ、放射線治療や血管内治療を繰り返してきましたが、最終的に難治性てんかんの状態となり、てんかんを繰り返すたびに高次脳機能障害が低下する容易なりました。そのため、開頭によるdAVFシャント離断+髄膜腫摘出+硬膜補填を行いました。手術は極めて長時間を要しり、術中出血も多く困難な手術でした。術後静脈梗塞も生じ、右片麻痺、失語が悪化しました。脳内血腫の消褪とともに少しずつ改善しましたが、まだまだの状態でリハビリ病院に転院しました。回復を祈念しています。

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