鍵穴クリップの欠点の一つに眉毛が上げにくくなる顔面神経側頭枝の麻痺があります。6-8ヶ月で改善しますが、やはり整容的には起こさないに越したことはありません。前々回くらいから鍵穴の位置を後方にずらすSphenoid keyhole に変更することで顔面神経麻痺を避ける新しい鍵穴クリップを行っています。今回も無事合併症なく治療できました。皮膚切開がだ6cm、開頭も3x4cmとまだ鍵穴としては大きく、これを縮小するべく教室の東野先生が研究を重ねています。さらに一層低侵襲のクリッピング術を磨き上げていきたいと思います。
術後 特に合併症なく、眉毛のもちあがりにくさ、開口障害などもこの方法では起こらないようです。