2024年8月 52歳女性の右顔面痙攣の再々手術を行いました。年末に手術を行いましたが、治癒せずすぐに再手術を行い、一旦軽減しました。しかし再度悪化し半年経過を見ていましたが治癒せず再再手術になりました。第9神経の裏側から完全にAICAを起こして、REZ周囲に欠陥構造物が何もない状態にしました。さらに顔面神経末梢にも何も血管が当たらないようにしました。幸いなことに、難聴や嚥下障害、嗄声は出現せず、顔面痙攣もなんとか消失しました。電気刺激ではREZが顔面神経丘全体に広がっているようで、これが治りにくさの原因かなと思いました。再発や非典型例は鍵穴にこだわらず大きめに開けるのが良いと感じました。
