菊田健一郎　脳神経外科ブログ

・脳動脈瘤の執刀件数は約400件です。最近は鍵穴(3cm以下の開頭）クリッピングをしています。近年は血管内治療が全盛ですが、根治性はクリッピング術が勝ります。2017年より森健太郎先生や福島先生を真似て鍵穴クリッピングを開始し、通常の開頭クリッピングより術後の高次機能の低下が少ないことを論文発表しました。

・モヤモヤ病は300件以上執刀しています。全ての症例で直接バイパスと間接バイパスを併用しています。

・脳血管奇形であるAVMは100件以上、脳幹部海面状血管腫は約40件執刀しています。AVMや脳幹部海面状血管腫は出血後3-4週目が最も良い手術タイミングです。

・聴神経腫瘍は福島先生の方法(鍵穴・頭蓋底開頭の併用）で行いますが、経迷路法や錐体骨アプローチも併用します。顔面神経を残し最大摘出を行い、再発しない手術を心がけています。執刀件数は約100件ですが近年紹介が増え執刀が増加しています。聴力温存手術にもチャレンジしています。

・三叉神経痛、顔面けいれんに対する神経血管減圧術も福島先生の方法(鍵穴)で行います。これまでの執刀件数は150件程度ですが、効果が不十分で二回目の手術を行うケースが時におられます。当院は三叉神経ブロック、顔面けいれんボトックス治療の専門家である有島医師もおりますので、協力して根治を目指しています。

・近年は手術顕微鏡は外視鏡Exoscopeが出現し、この3年間は顕微鏡を全く用いていません。内視鏡を併用し更なる技術革新に取り組んでいます。

・脳神経外科学会専門医、脳卒中専門医、脳卒中外科技術指導医、神経内視鏡専門医の資格を持っています。

・手術に関するご相談は kikuta@u-fukui.ac.jp で承ります。

・敦賀・武生・福井市でも外来診療をしてます。「顔面のピクつき・痛み・手のしびれ外来」を開いています。お気軽にご相談ください。