漢方医学は西洋医学と異なり、主訴のみを追及するのではなく患者の全身状態を含めて診断します。診断の仕方は四診(望診、聞診、問診、切診)別れ、直接患者に触れる切診には脈診、舌診、腹診の三つがあります。これにより患者さんの虚実、陰陽と病状の進行度(六病位)さらに気(エネルギー状態:気逆、気うつ、気虚の三つの異常がある)、血(栄養、血流状態:瘀血、血虚の二つの異常がある)、水(体液の状態:水毒)の異常を確定し、そうすると自ずと処方が決まるとうものです。今回の林会長の企画は素晴らしく、午前に來村先生の舌診、腹診の実技コースがあり、午後の学会ではめまいや頭痛など外来患者に対する漢方から脳腫瘍や抗がん剤誘発神経障害性疼痛対する漢方など高度先進医療への応用など、幅広い内容で大変勉強になりました。来年11月は私が会長を勤めます。
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