1960年代にチューリッヒ大学Yasargil教授が手術顕微鏡(Microscope)を脳神経外科に初めて脳神経外科手術の第一次革命が起きました。ここに留学されていた菊池晴彦先生が1970年代に顕微鏡手術を初めて日本に導入されそれまで不可能だった1mm以下の血管の吻合、脳の微細構造の観察、切開、剥離が可能となり格段に手術の安全性が高まりました。近年第二次革命が起きました。外視鏡(Exoscope)の誕生です。外視鏡(Exoscope)を用いると、術者だけでなく、助手も看護師も学生も3Dグラスをかけてモニター画面を見ることで立体的な術野を共有できます。術者と助手の共同手術、若手の手術指導がとても行いやすくなりました。また見学者や学生の手術の理解が飛躍的に高まり手術を学ぶ学習効果は以前より高まっていると思います。私も3年前から顕微鏡を用いず、外視鏡(Exoscope)と内視鏡(Endoscope)による手術に切り替えています。。
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